E.THOMAS|上質な混紡生地に息づくイタリアの感性

ルガーノ湖畔に息づく織物の伝統

イタリア北部、ルガーノ湖畔の町ブルジンピアーノ(Brusimpiano)に位置する E.Thomas(イー・トーマス) は、1922年に Ernesto Thomas によって創業された織物メーカーです。第一次世界大戦後の復興期に誕生した工場は、雇用を生み出し、地域経済の回復を支える存在へと成長しました。Thomas 家と Ronchi 家の四世代にわたり、創業の地との深いつながりを守り続けています。

天然繊維を組み合わせる芸術

高級服地の世界において、E.Thomas は異なる特性を持つ天然繊維を巧みに組み合わせることで知られています。高品質なオーストラリア産ウールをはじめ、シルク、リネン、カシミヤ、モヘアなどを使用し、質感や色彩、着心地に多彩な表情を持つコレクションを展開しています。なかでもウール・シルク・リネンの混紡生地は、柔らかさ、軽やかさ、豊かな表現力を特徴とするイタリアの仕立て文化を体現しています。

E.Thomas の生地の魅力は、それぞれの繊維が服の表情に与える違いにあります。ウールは伸縮性をもたらし、シルエットの維持を助けます。シルクはほのかな光沢と柔らかな風合いを加え、リネンは自然な織りの表情とリラックスした雰囲気を生み出します。繊維の混率に加え、織り方や生地の重量によって、ドレープ性や形状保持性、身体の動きに対する生地の反応も変わります。

ビスポークに生きるE.Thomasの生地

ビスポークテーラリングにおいて、混紡生地は従来のビジネススーツとは異なるスタイルを求める方に、幅広い選択肢をもたらします。ウール・シルク・リネンの混紡生地で仕立てたブレザーは、人と会う機会や比較的カジュアルな仕事の日、週末の外出など、さまざまな場面で活躍します。ただし、着用する気候や活動量、使用頻度を考慮することが大切です。リネンを含む混紡生地であっても、通気性やシワになりにくさは一様ではありません。

VBS Tailor では、E.Thomas の高級服地を通じて、ビスポークテーラリングの新たな可能性をご提案しています。色彩や質感、身体にまとったときの感覚まで、一つひとつの素材を丁寧に見極め、お客様の体型、好み、ライフスタイルに寄り添う一着へと仕立てていきます。